にすた氏の雑記
BCH対応!(MONA非対応!)カード型のハードウェアウォレット FuzeWを開封してみた。
FuzeWを持つモナーの写真
カード型のハードウェアウォレット FuzeWを手に入れたが、説明書の位置がわかりにくく、どのような使い勝手なのかが探してもわかりにくかったので、この記事にまとめます。
感想は最後です。
ハードウェアウォレットとは
通常のウォレットソフトウェアは送金機能と秘密鍵がセットになっていますが、ハードウェアウォレットは、送金機能のあるソフトウェアから秘密鍵を分離し、その秘密鍵を保管するためのデバイスのことをいう。したがって、ハードウェアウォレットは、秘密鍵をインターネットから遮断した環境で保存することができる。
では、簡単にカード型のハードウェアウォレット FuzeW(以降は「カード」という)のスペックを紹介する。
ウォレットとして保管できるコインは、
- BTC
- ETH
- BCH
- XRP
- LTC
- DOGE
- DASH
- ERC20トークン
使うのに必要なものは
- FuzeWカード
- スマートフォン(iOSまたはAndroid)
操作方法は、
操作マニュアル 日本語版
気になった特徴は、
お風呂場や砂漠でも使えます
IP68グレードの防水・防塵に対応。どんな過酷な環境だって大丈夫。-10℃から50℃まで耐えられます。 また、柔軟性の高いプラスチック素材で作られているため、15度まで曲がっても壊れることはありません。
出典 公式サイト
IP68グレードの防水・防塵に対応。どんな過酷な環境だって大丈夫。-10℃から50℃まで耐えられます。 また、柔軟性の高いプラスチック素材で作られているため、15度まで曲がっても壊れることはありません。
出典 公式サイト
物欲を刺激されるスペックだ。
風呂場で送信するときは、スマホも防水仕様にする必要があるので気をつけること。
ただし、(例えば、不幸にも目の前で)洪水が起きてびしょ濡れになっても、秘密鍵は守れる。
そもそも、なぜFuzeWを手に入れたかというと、(以下、雰囲気を書くと、)
FuzeWの中の人
モナコイナーはハードウェアウォレットに興味ありませんか?
ある程度の需要があれば、モナコインに対応するのですが・・・。
ある程度の需要があれば、モナコインに対応するのですが・・・。
にすた
興味あると思いますけど、どういうものかわからないと欲しいとは思わないでしょうね。
FuzeWの中の人
送るのでモナコイナーにどのようなものかアピールしてください!
にすた
という経緯である。
せっかく頂いたので、モナコイン対応してないし、とりあえずBCHを使って紹介記事書きますわ。
モナコイナーのみんな、この記事でFuzeWに興味を持ってくれたら嬉しいが、興味を持ってもその後、どうやったらFuzeWがモナコインに対応してくれるのか、私には流れがわからないぞ。
開封の儀
まず、こういうものは所有の喜びを紹介したい。はい、高級感のある箱である。
裏面は、このようにセキュリテイーシールが貼ってある。
代理店以外で購入した時に、これと同じシールが貼っていない場合は、警戒したほうがいいかもしれない。
開けると、マットで上質な感じのカードが出てくる。
これが本体のカード型のハードウェアウォレットである。
サイズはクレジットカードサイズである。
コインの送信はこのカードとスマホをBluetoothで接続した状態で行う。
このカードの中に秘密鍵が保持されているので、コインの送信にはこのカードとスマホアプリ(iOSおよびAndroidに対応)が必須となる。
このように、スマホやパソコンなどのインターネットと常に接続した端末と秘密鍵を分離することで、ハードウェアウォレットは、端末を取られただけでは自分のコインを奪われることがないのである。
そのため、ハードウェアウォレットを使うことはセキュリティが高いという風に言われている。
なお、コインの受信は、このカード単体でも、アプリ単体でも可能である。
カードの右側にディスプレイがついていて、初期設定時のウォレトのキーフレーズや、暗号通貨のQRコードが表示することができる。
この画面をもう少し大きくして、待ち受け画像にモナコインちゃんや、自分の好きなイラストを表示できたら最高である。
FuzeWは、モナコインに対応していない、そうモナコインに対応していないが、Bitcoin Cash(BCH)には対応しているので、BCH勢にお願いして、BCHをもらった。
表示例はこちら。
FuzeWの箱の中身を全てを展開するとこのような構成である。
充電器はこのようにカードを挿入して使用する。
実は、この充電器自体に電池が内蔵されており、コンセントに繋がなくても、電池からカードを充電することができる。
送金の仕方
コインの送信はBluetoothでカードと接続した状態でスマホアプリから行う。操作は基本的にはスマホウォレットアプリと同じ。
送金先のアドレス指定し、送金金額、支払う手数料の選択をするだけ。
一点だけ違うのは、下記のような番号が表示され、カードに表示されている番号との一致を確認したら、カードの◉ボタンを押すと送金が確定する。
もし、ソフトウェアがハッキングなどを受けて操作をされていても、手元のカードのボタンを押さなければ送金は実行されない。
ハードウェアウォレットの運用方法と感想
暗号通貨の管理方法は、価値観や好み、保有する資産の額によって様々な方法とその組み合わせが有り得るが、ハードウェアウォレットはその一つである。例えば、
- 取引所、またはウェブウォレットで保管
- パソコン、またはスマートフォンで使用し、秘密鍵の外部へのバックアップはなし
- パソコン、またはスマートフォンで使用し、秘密鍵のバックアップは第三者のクラウドの中で保管
- パソコン、またはスマートフォンで使用し、秘密鍵のバックアップは紙に書いて自宅に保管
- パソコン、またはスマートフォンで使用するが、秘密鍵はハードウェアウォレットに保管
- コインを動かすことは予定せず、コールドウォレットに保管し、秘密鍵は金属に彫刻
などであろうか。
私の管理下には、
- 封印されしモナコイン
- 取引所で購入したモナコイン
- 取引所からスマホへ送った普段使い用モナコイン
の3種類のモナコインがあるので、このカードがモナコインに対応した場合は、「封印されしモナコイン」をこのカードに入れ、復元用のキーフレーズと共に、自宅で厳重に保管をする運用になるだろう。
パソコン本体のみに秘密鍵を保存した時に比べ、(例えば、不幸にも目の前で)火災が発生した場合でも、このカードに秘密鍵が入っていれば、すぐに持って逃げることが可能だ。
念には念を入れるタイプの人は、ハードウェアウォレットを検討しよう。
このカードを持ち歩いたとしても、カードを使う時には必ずPINコードを入力しなければならないので、そのPINコードが漏れない限りは、安全である。
5回間違えると初期化されるので、落としたことをもってコインを取られるという訳ではない。
自宅に置くのではなく、常に全財産が入った秘密鍵を自身で持ち歩くことで、安心できる人もいるだろうし、もしかしたら、私もこのカードを持ったら、そういう運用を始めるかもしれない。
より気軽な気持ちでこのカードを持ち運びをするのであれば、このカードは受け取り用のQRコードが画面に表示可能なクレジットカードサイズで持ち運びしやすいウォレットという点が良い点だと思うので、メインのウォレットとはせずに、アドレスのQRコードのみを表示のカードとして、コインを受け取りたい時にさっとカードを出して相手に見せるような使い方ができたらスマートかもしれない。
そういう使い方であれば、人に見せるために積極的にアクセサリーとして外に持ち出せるかもしれない。
現在は、カードにはQRコードと残高が同時に表示されてしまうので、プライバシーを気にするのであれば、スマホで使って、送金の時のみ、こっそりカードで送金を確認する使い方になりそうだ。
謝辞
最後に、今回のレビューを書くに当たって、下記へBCHを送ってくれた方にお礼を申し上げます。生まれて初めてBCHの着金と、送金の経験ができました。
ありがとうございました。