2013年から暗号通貨について活動している、とあるモナコイナーのブログである。

2018年9月21日金曜日

LYRA2REV2対応のASIC MINERとモナコインの今後


すでにその存在が噂されていたものの、モナコインに対応したASICマイナーが発売したサイトが話題となりました。
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ASICマイナーとは、特定の暗号アルゴリズムに特化して対応した計算機のことで、CPUやGPUであれば、様々な用途に使えますが、ASICマイナーはマイニングにしか使えないという尖ったものです。
このように汎用性を捨てた代わりに、圧倒的な計算能力を誇るので、ASICが登場すれば、ASICを保有している人しかマイニングに参加ができない状況になるといえます。

Scriptというアルゴリズムは、本来はビットコインの採用していたSHA-256にASICが登場し、GPUでのマイニングが困難になったため、アンチASICアルゴリズムとしてライトコインに実装されて登場しました。

モナコインは、ライトコインのフォークコインなので、公開当初はScriptのコインでした。
しかし、過去にモナコインのブロック高 450,000 以降、ScriptからLyra2REv2へとアルゴリズムを変更しており、これはASICマイナー対策として行われたと考えられています。
(厳密には、ASICマイナーが集まったマルチプール対策)

また、モナコインはアンチASICの思想が強く、Lyra2REv2に対応したASICが登場したことで、アルゴリズムを変更するのではないかと噂されていますが、そもそも、なぜモナコインは、コミュニティを二つに分ける議論を経てまで、Lyra2REv2へ変更するハードフォークを実施したかの経緯を振り返ってみます。
なお、当時の議論の様子はこちらでわかります。
(ちなみに、当時の私はGPUマイナーでしたが、アルゴリズム変更には消極的反対派でした。)

ScriptにASICマイナーが登場し、モナコインが市場で取引が行われるようになった時期から、モナコインには次のようなループが発生し、ブロックが見つからない間は、送金を行うことができないという暗号通貨としての価値を毀損する自体が常態化していました。
  1. 採掘の難易度が低いのでASICマイナーがモナコインをガンガン掘る
  2. 大火力のASICマイナーがモナコインを掘ったことで採掘の難易度が上がる
  3. ASICマイナーがモナコインを掘るのをやめる
  4. 採掘の難易度は高いままなので、ブロックが見つからない
  5. 採算が悪く、多くのGPUマイナーが撤退する
  6. 採掘の難易度が高いままなので、ブロックが見つからない
  7. 赤字を出しながら、GPUマイナーらがようやくブロックが見つける
  8. 長いことブロックが見つかっていなかったので採掘の難易度が下がる
  9. 1へ戻る
モナコインは、ライトコインをマイニングするGPUマイナーの集団から生まれたため、コミュニティの多くの者がGPUマイナーであり、このモナコインを採掘できない状況のため、送金もできず、このような状況で、利用者やサービス提供者も含めてコミュニティに大きなダメージがありました。(暗黒の時代)

さて、では現在はどのような状況なのかというと、どちらかというとASICは受け入れられるのではないかと思います。

というのも、今回は特に変更する動機がない…、ということに尽きます。
GPUマイナーも今となっては少数派で、GPUでマイニングしても日本の電気代だと採算がとれないのではないか、ということもありますが、むしろ、ASICの登場により、モナコインのネットワークは強化される可能性があります。
先日行われたモナコインへのアタックは、NicehashにてGPUパワーを購入することができたために、BTCさえ払えば誰でもアタックができる状態でした。
(アタックについてはこちら。)
Monacoin Core(0.16.2)の解説とBlock Withholding Attack

しかし、ASICは特定のアルゴリズムしか掘れない為、マイナーが経済的に合理的な行動をしている限り、そのアルゴリズムで最も採算性の良いコインであるモナコインに、ASICのハッシュパワーが集まります。

クラウドマイナーのだれかさん氏によると、

もちろん、経済性を無視した攻撃には暗号通貨は無力ですが、ハッシュパワーが集まることで、敵対者による攻撃の成功率や経済性が悪化します。

アルゴリズムがScryptの当時は、ライトコインをASICマイナーで掘り、稼げるときだけモナコインを掘るという状況でしたが、今度は、モナコインがメインで掘られ、ハッシュレートが安定して供給されることに繋がるのではないでしょうか。

そもそも、ASICの販売が詐欺である可能性もありますが、そこは人柱を待つ状態でしたが、2018年10月21日現在、どうも稼働は濃厚で、何名かの人が購入し導入に成功している模様です。
詳しくはこちら
開発サポートも降臨?し事実上の、ASICサポートスレとなっているので、情報も集めやすい。